不妊治療中のつらさにカウンセリングで妊娠率アップ |

不妊治療中のつらさにカウンセリングで妊娠率アップ

子どもができない場合は、不妊治療で妊娠することをのぞみますが、

想像以上の精神的ストレスに、治療を中断する人だっているくらいです。

また、治療を継続してステップアップしていても、その過程で体験する

不安や悲しみ、恐怖心や、打ちのめされるような思いは、

妊活中の女性にとってマイナスに働いてしまいます。そのため、

不妊治療中の女性の精神的ストレスケアをカウンセリング介入した場合、

妊娠率は高まるのかどうかをメタ分析した研究から見ていきましょう。

 

不妊治療中のつらさは、心理ケアが必要なレベル

世界的に増えている不妊の問題は、5組に1組といわれていて、

その原因は、男性にも40%女性にも40%あるといわれています。

原因不明不妊などもありますが、子どもができない悩みは、

精神的にかなりのつらさを伴う事。(1)不妊によって、不安、恐怖、悲しみ、

フラストレーションを感じています。(2)そして、自分達でやってみて

子どもができない場合は多くは不妊治療によって子供を授かる事を望みます。

不妊治療によって妊娠することを期待する一方で、精神的な苦痛もともない、

それがさらに妊娠率低下につながっているとも言われています。(3)

そのため、心理ケアが必要といわれていて、その中でもカウンセリングによって

不妊治療を受ける女性の気持ちに寄り添いながら支えるカウンセリングは

妊娠率を高めて、治療中の女性にこそ必要なケアであるといわれています。(4)

特に、不妊治療中では、治療の成果に伴って気持ちが大きく変わっていくものです。

でも、残念ながら、期待に反して、不妊治療をしていてもすぐに結果が出ると

いうわけではないケースも多々あります。

体外受精であっても、全年齢で6回受けたとしても妊娠率は60%

程度となっているため、つらい思いをする女性がかなり存在することも予測

されています。

 

不妊によって問題になるストレスは、人生に影響する

子どもができないでいる事で、精神的なストレスがかかるのはもちろんですが、

それに伴って、人間関係についても障害が出てくることも言われています。

妊活中は、妊婦さんをみたり、子ども連れを見るのが辛いから、

友人関係やお出かけを制限しようとしたり、避けたりといった事もありますよね。

親戚づきあいや、子どもの事を聞かれるのでは?と思うような集まりには

出かけていくのが嫌な気分にもなってしまうものです。

またなかなか成果が出ない事でパートナーにあたってしまったり、

酷く落ち込んでしまうという事もあり、夫婦関係も穏やかに過ごせるばかりでも

なくなってしまい、人生においての重大な問題となっています。(2)

そして、心の事から、社会的な影響にまで広がるものになっているからこそ、

この気持ちを何とかしたいとおもいながら過ごしている妊活女性も

少なくないのではないでしょうか。

そこで心理社会的に、関わる事で、妊娠率が39.8%であったのに対し、

サポートを受けない対象郡では23.2%と低く、有意さがでています。

心の面や社会的に関わる事の重要性です。(5)

ただ、心理的な関りが本当に妊娠率を高めていくのか?というところには

多々議論もありましたが、かなり大がかりな研究からわかった結果は信頼度が

高いのとともに、不妊治療中のつらさに対してカウンセリングなど、

心のケアを受ける事の参考にしてみてくださいね。

 

1079人分の研究 カウンセリングで妊娠率は高まる

不妊で悩む女性だけでなく、不妊治療中の女性にとっても、

心のケアってとっても大事になっていきます。

「生殖補助医療を受けている不​​妊患者の妊娠率に対する不妊カウンセリングの有効性」

:系統的レビューとメタ分析(6)より。

PubMed、Scopus、Cochrane、Google Scholar、およびSID、Iran Medex、Magiranを

含むペルシャデータベースのデータベースより、

1997年から2016年7月に検索して、関連記事を特定しさらに、

関連する公開された620件の試験のうち、合計9件のRCTが最終的に体系的にレビューされ、

妊娠率に関するカウンセリングの有効性を測定するためのメタ分析に含まれています。

1079人の不妊女性/カップルを含む9件の研究より、

妊娠率に対するカウンセリングの有意な効果を示し、

妊娠率に対するカウンセリングのプラスの影響があるといています。

(OR = 3.852; 95%CI:2.492-5.956; p = 0.00)

(RD = 0.282; 95%; CI:0.208-0.355; p = 0.00)

 

心のケアが授かるための排卵や着床を支えていく

この研究では、不妊の平均期間は10となっていました。

中々妊娠せずに、長期的につらい気持ちで妊娠をまつのはとてもつらいものです。

また、研究への参加者の平均年齢は31歳(26〜36歳)で、

合計5つの研究には不妊女性のみが含まれ、4つの研究には不妊カップルが含まれていました。

この研究では、生活の質、不安、出産、うつ病、生活満足度NK細胞活性と妊娠率が

すべての研究で報告されていて、それがこの研究の主な結果であるとされたのです。

ほとんどの研究は、介入後2週間から24か月の間に結果の測定していて、

どういった介入をしたかという点では、カウンセリングが含まれていました。

妊娠、そして産んでいくこと、さらには妊活中の女性の毎日の生活を守るためにも、

カウンセリングを受けていく意義はかなり高いといえますね。

 

他には、マインドフルネスや、認知行動療法リラクゼーションスキルなど

自分でできる取り組みなどもありますので、ぜひ、取り組んでみてくださいね。

アメリカ心理学会推奨 ストレス軽減法は⇒こちら

 

なかなか相談しにくい、自分は心の問題は抱えていないと思う方もいるかもしれませんが、

それは妊娠に負に働いてしまうかもしれません。妊娠率を高めている心理介入では

カウンセリングが含まれています。その効果が高いという事です。

1人で抱え込まないでくださいね。

 

参考文献

(1)Understanding the emotional aspects of infertility: implications for nursing practice. Sherrod RAJ Psychosoc Nurs Ment Health Serv. 2004 Mar; 42(3):40-7.

(2) 2007 Apr;21(2):293-308. Epub 2007 Jan 22.Psychological impact of infertility.
(3) 2007 Jan-Feb;13(1):27-36. Epub 2006 Aug 29.Women’s emotional adjustment to IVF: a systematic review of 25 years of research.
(4) 1985 Jun;43(6):897-900.Psychotherapeutic intervention for treatment of couples with secondary infertility.
(5) 2015 Jan 28;5(1):e006592. doi: 10.1136/bmjopen-2014-006592.Efficacy of psychosocial interventions for psychological and pregnancy outcomes in infertile women and men: a systematic review and meta-analysis.
(6). 2017 Jul; 15(7): 391–402. Effectiveness of infertility counseling on pregnancy rate in infertile patients undergoing assisted reproductive technologies: A systematic review and meta-analysis

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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