健康的で妊活ストレスフリー 大事な5つのポイント

健康的で妊活ストレスフリー 大事な5つのポイント

卵子と精子がくっつくことが妊娠ではなく、排卵から受精、

そして着床その後の継続といった一つの流れは、受精さえすれば完了

ではないのです。というのも、

40代の体外受精での妊娠率がたったの5%以下なので、

これだけの技術や最先端の医療をもってもして、細胞同士を受精させても

妊娠しないのですから、大事なところは、

もっと別のところにあるといえます。妊活では健康的で幸福度が高いことが

ポイントになります。

 

妊活では体と心のいい状態・幸福度が大事

確かに妊娠のメカニズムからすると、細胞同士がくっつかない事には

妊娠にはなりえませんが、

排卵誘発をして、受精だけどれだけ治療でサポートしてもらっても、

やはりもととなる精子と卵子がいい状態でないと

良好な胚として育ってはいきません。例えば、卵子提供で体外受精、

しかもホルモン療法を行ったとしても、ストレス度が高い環境では

妊娠は成立しにくくなってしまいます。(1

これは、ストレスによって子宮環境そのものが変わってしまう事もあります。

また、ストレスによってホルモンへの影響も徐々にでてきて

妊娠しにくくどんどんなってしまう循環が生まれてしまいます。

体の中に不調があっても例えばそれが、歯肉炎や慢性腸炎などでも

それは影響して不妊と関連してもいます。(2)

 

そのためには、男性も女性も夫婦で良い状態であることが欠かせません。

健康的な体はもちろん、心もよい状態であることが大切です。

心は別物として捉えてしまうと、健康的な体つくりにはなりえません。

 

妊活はトータル的に整えていく必要あり

もともと私たちの体もこころも、

両親の2つの細胞が分裂して成長して出来上がっています。

もともと一つながりの存在です。

どれだけ心の状態が悪くても、それは妊娠とは無関係

そう思われていたら、赤ちゃんから遠ざかってしまいます。

心も体も一つながりになっていて、影響し合います。

女性の方が妊活では苦痛を感じると言います(3)ただ、その

妻の様子から男性もプレッシャーや不安を感じる様にもなっていて

お互いに影響し合っているといいます。(4

まずは、お二人が、それぞれ良い細胞をはぐくめますよう、

健康的で幸せを感じられる日々を過ごすこと。

これがファーストステップといえます。

ごく当たり前のことですが、案外タイミング重視になりがちで

忘れてしまいがちな点かもしれません。

 

絶対にゆずれない大事な5つのポイント

妊娠しやすさに食事が影響している事も言われていますが、

妊娠率を高めたと報告される地中海式の食事療法でも、

基本になるのが、バランスよく食べて、昼間は活動して、

陽気に歌って、楽しく暮らす。こういった点も重要視されています。(5

そして、体型については適正な体型を維持することが妊娠にはとても

重要になってきます。そのためダイエットに取り組んだら、

ドロップアウトせず目標を達成していきましょう。

途中でやめると妊娠率も下がってしまいます。(6)

ダイエットをしていても、睡眠が不足すると

痩せにくくもなってしまいますし、ホルモンバランスだって乱れます。

血圧も少し高くなり、流産など着床後へも影響がでていくのです。

 

大事な5つのポイント

1太陽の光をあびて、外で体を動かす習慣

2楽しくおいしくバランスよく食事する習慣

3夜は22時までにぐっすり眠る習慣

4適正な体型を維持する習慣

5いつも笑顔人と良い関係をつくる習慣

 

などがあげられます。

理想的・・・そう思われるかもしれませんが、

ある意味、いろいろなところでバランスをとれる人でなければ、

体もこころもバランスをとることができなくなります。

こころと体のバランスが崩れている状態だと赤ちゃんがやってきにくいのでしょう。

生活や今までの習慣をかえるには、覚悟や努力も必要でしょうが、

不妊で悩み続けたいのか、バランスを整えて赤ちゃんがきてくれるように

なりたいかは、選択して決めていくことができる事だとも言えます。

 

習慣を変えるにはこちら↓

妊活でもライフスタイルの改善 習慣化に必要な要素とは?

 

参考文献

(1)Stress Affects Uterine Receptivity through Ovarian-Independent Pathway

(2)J Crohns Colitis. 2017 Oct 27;11(11):1347-1352. doi: 10.1093/ecco-jcc/jjx100.
Frequency of and Factors Associated With Sexual Dysfunction in Patients With Inflammatory Bowel Disease.

(3) 2008 Sep;23(9):2056-63. doi: 10.1093/humrep/den154. Epub 2008 Jun 25.Prevalence of psychiatric disorders in infertile women and men undergoing in vitro fertilization treatment.

(4) 2010;89(1):27-34. doi: 10.3109/00016340903447396.Personality traits associated with depressive and anxiety disorders in infertile women and men undergoing in vitro fertilization treatment.

(5). 2018; 6: 211.Published online 2018 Jul 31. doi: 10.3389/fpubh.2018.00211The Influence of Diet on Fertility and the Implications for Public Health Nutrition in the United States

(6)Hum Reprod. 2013 Apr;28(4):979-86. doi: 10.1093/humrep/det026. Epub 2013 Feb 20.
Dropout is a problem in lifestyle intervention programs for overweight and obese infertile women: a systematic review.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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