妊活でおさえておきたい 着床にかかわる炎症対策

妊活でおさえておきたい 着床にかかわる炎症対策

何で妊娠しないの?とすっごく悩ませる不妊の原因はかなり複雑ですが、

炎症というのもその重大な原因の一つです。炎症によって細胞は老化してしまったり、

修復の妨げになってしまうから、生殖細胞へのダメージだって大きい。

しかも、この炎症は免疫細胞や免疫物質への影響も大きいから、

着床とか胎盤形成にも悪影響になってしまっています。

炎症とは、細菌や何かの刺激などに対して体の中でおこる防御機能なのですが、

暴走してしまうと問題になります。

 

不妊の原因が山ほどあふれている

炎症のもととなるような不妊の原因は山ほどあふれていて、

それらの影響を沢山受けています。

例えば、大気汚染や残留農薬、有機溶剤、水銀や洗剤に化粧品等、薬に含まれる

化学物質や環境ホルモンもそうです(1)。そして肥満やインスリン抵抗性、

食べ物からの影響、運動不足や

睡眠不足、そして精神的なストレスなどもどれも炎症反応の原因であり、

不妊リスクを高めてしまっているものばかり。

さらには、腸炎や歯肉炎、そして自己免疫疾患。

いろいろな原因があるこれらと共通して一つながりに根幹でつながるのが

炎症という免疫物質に関わる問題なのです。(2

 

免疫細胞と着床などの関係性

例えば、胚着床と早期胎盤形成の複雑なプロセスには、

局所的にはたらきてくれるたくさんの物質が関わっています。

そして、それらは厳密にうまくコントロールされているのです。

これらの中には、サイトカイン(走化性ケモカインを含む)もあります。

これはママと赤ちゃん(胎児)をつなぐ境目でいくつかの細胞型によって

作られて合成されるものなのです。

子宮内膜上皮によって生成されたものは、胚盤胞の発達、移動、

および付着に影響を与える子宮内腔に先端的に分泌されるか、

基礎となる細胞の間のに影響を与えています。そして白血球など免疫細胞も

関わっているため、個々のサイトカインの産生が乱れてしまうような環境では

不妊症であったり、再発流産になるということも実証されています。(2

 

炎症は免疫細胞に影響が大きく出て不妊に

炎症反応というのは、細菌やウイルス、そして化学物質等何かしらの

刺激物に対しておこる反応です。そして、体の中で炎症反応をより

おこしやすい物質を生み出してしまうようなのがライフスタイルの変化

でもあります。さらに、炎症と不妊については研究もなされています。(3

炎症は急性なものならば、わかりやすい物の、慢性的なものについては、

自覚症状がなく体の中でじわじわと進むものだからこそ、

不妊と直結しているなんて思いにくいものです。

免疫バランスが崩れてしまうと、とにかく着床や流産というところで

こまってしまうのですから、不妊治療では何とかできない問題です。

そこからの大事な点において、妊活では押さえておきたいのが炎症対策です。

 

ハーバード流 炎症への正しい対策

炎症は炎のようなもの。体を守る機能でありながら、

ずっと起こり続ける事で問題になるため、急性炎症と慢性炎症とでは

扱いがちがうみたい。じわじわつづく炎症が問題になっています。

じわじわ自分の体のなかの臓器や器官がダメージを受けて、なにか

重要な問題にでくわすまでわかりにくいといわれています。

青年でもメタボリックシンドロームなどはものすごい勢いで増えていると

いいます。(4)つまり、不妊リスクを抱える人も急増する可能性が

たかいのです。炎症は慢性疾患に共通し、さらに老化のもとでもあるのです。(5

そして、そこに対する対策は、食事とライフスタイルの

見直しが急務!ハーバード大学Luster博士からのアドバイスは、(2

 

歯周病のケア

高コレステロールの改善

禁煙(喫煙の毒素は直接炎症と関連するみたい)

・食事からのとりくみ

 

食事からの炎症対策

精製された糖質となるな砂糖(ソーダやキャンディーなど)、

高果糖のシロップを含む飲料(ジュースドリンクやスポーツドリンクなど)、

精製炭水化物(白パンやパスタなど)をへらすかなくしましょう。

全粒穀物を目指す事ですし、果物などはそのままを食べるようにします。

 

ポリフェノールなどを含むものによる抗炎症作用を得ましょう。

ポリフェノールとして知られる抗酸化物質が豊富な食品を取り入れます。

これらの抗酸化物質には多くの抗炎症特性もあります。

タマネギ、ターメリック、赤ぶどう、緑茶からのポリフェノールは

優秀です。さらに、すべての種類のベリー類、

チェリーやプラム、ホウレンソウ、ケール、などの緑黄色野菜

にポリフェノールが豊富に含まれています。

 

そして、油をオメガ3脂肪酸から摂取するようにします。

オリーブオイル、亜麻仁油、およびサケ、イワシ、サバなどの脂肪の多い魚は、

オメガ3脂肪酸を含み健康にプラスになります。

 

そして、さらに大事なのが、既定の量を食べればいいということで

なく、これらの多くとった方が良い食べ物は毎日たくさん摂取していく

くらいでちょうどよいようです。

 

抗炎症作用が高いビタミンDは妊活では必須

ビタミンDという栄養は抗炎症作用が高い事でも知られています。

このビタミンDは子宮環境においても、また卵子の形成や排卵、そして

高温期に受精卵が育っていくためにも女性ホルモンの分泌と、

そのホルモンへの感受性を高めていくのにも関わっています。(6

炎症反応が高まれば、免疫細胞が良い働きができずに、

排卵から、着床、そして流産といったところにも壁を作り始めてしまいます。

そのため、ビタミンDは一つの炎症対策になりますが、妊娠しやすく取り組んで

起きたいポイントがあります。

 

まとめ

たくさんのものが不妊や流産に関係する中で、生活の中からなくすことが

難しかったり、仕事を通して避けられないというケースだってあります。

だからこそ、できる事としたら、いかに炎症反応を抑えていくのか、

そして、卵子や精子といった生殖細胞をまもっていってあげられるのかを

大切にした妊活にしていきましょう。

 

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この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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