卵子も精子も妊娠し、しかもその後分裂し妊娠を維持していくには

細胞の質の良さが重要だと言われています。これはただ見た目の形からは

わからないレベルでおこっているDNA損傷レベルが多いほど

流産率は高まるし、原因不明の流産を繰り返してしまうかもしれません。（1）

そのための対策をみていきましょう

細胞が老化しているのを表すDNA損傷

私たちは日々呼吸をし生きている間に様々な酸化ストレスにさらされるため、

細胞もどうしても年齢とともに劣化してしまいます。

そのためできるだけ酸化ストレスにさらされない事と、

それでも酸化ストレスはどうしても防げないので、

もともと修復機能を持っています。その修復が追いつかなくなると、

劣化・老化となっていってしまいます。

修復がうまくいくようにしてあげりことがポイントになっています。でも、

この修復を妨げてしまう事を知らず知らずにうちにやらかしてしまっているのが

私たちかもしれません。

それは炎症反応といわれるもので、特に慢性炎症は自覚がないままに

進行していくので本当に危険です。

修復を妨げる炎症反応　老化がガンガン進む

体の中で炎症反応が進むと、修復のための遺伝子のスイッチがオフになって

しまうというのが問題です。(2)

例えば、ストレスなどを受けると脳内の炎症反応がおきたりもするのですが、

単純にストレスを受けたことが、子宮内の着床に関わる遺伝しの

スイッチが抑制されて妊娠率が下がってしまったという

研究もあります。

なので、炎症反応は体にとって不具合を整えてくれる大事な遺伝子が

オフになって細胞がどんどん劣化していくようになってしまうようです。

炎症反応による老化のレベルは糖化とかよりも影響がおおきいともいわれて

いるため、妊活では、対策が急務でしょう。

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DNA損傷に影響する酸化に対抗する抗炎症対策

酸化や炎症を防いでいくには、抗酸化作用が高い食べ物、

また抗炎症作用が高い食べ物は男性も女性も接触的に食べるように

するのとともに、

酸化のもと炎症のもとというのもできるだけ避けるという事を心がけてみて下さい。

近年では化学物質、大気汚染といった有害な物質を取り込むことによっても

炎症反応が高まって細胞は劣化してきてもいます。

化粧品や、プレスチック製品、洗剤や柔軟剤などに含まれる化学物質にも

リスクがあります。また食べ物に含まれる添加物などもその一つですし、

住む住宅環境などの影響もでています。

炎症対策に効果的なのに瞑想もあり

呼吸の仕方一つとっても体の炎症反応は変わってきてしまう。（3）

精神的にストレスがかかってきているときは無意識に

呼吸も浅く速くなって心拍変動が減っていってしまいます。

ストレスにうまく対処できていない体の反応が起きるようになっています。

本当に気づかないうちに体の中はどんどん炎症が広がっていって

しまうのでしょう。

炎症対策をすすめながら、精神的な問題をそもままにしないで行く

というのも大切です。子宮環境も変わってしまえば卵子の修復機能すら

DNAのスイッチが入らずに老化しやすくなってしまうのですから。

妊娠できたら、流産せずにやっぱり産みたいですよね。

妊娠はゴールではなく、途中経過。大事なのは産んでママになること。

参考文献

（1）Andrologia. 2014 Mar;46(2):126-30. doi: 10.1111/and.12056. Epub 2012 Dec 20.Sperm DNA fragmentation in couples with unexplained recurrent spontaneous abortions.

（2）Published online 2015 Jul 2. doi: 10.7717/peerj.1080　A pilot study to investigate if New Zealand men with prostate cancer benefit from a Mediterranean-style diet

（3）患者革命　目を覚ましなさい　著西原克成