要注意!不安型愛着スタイルだと高ストレスで妊活がつらくなる

要注意!不安型愛着スタイルだと高ストレスで妊活がつらくなる

愛着スタイルによって、人は様々な行動をとったりするパターンが違ってくるのをご存知でしょうか。

健康レベルが高く夫婦関係が良いのは安定型の愛着スタイルを持つ人ですよね。

一方不安型の愛着スタイルだと人間関係だけでなく食行動にも問題がでてしまう。

特にストレスがたまったときに爆食してしまうかもしれません。

妊活中はストレスがたまることは多々あるため、生理が来てリセットした時や

もう嫌だーと投げやりになったときに普段は押さえているものも大量に食べてしまっているかもしれません。

 

ストレスで食べてしまう人の特徴は不安型愛着スタイル

ダイエットの失敗などでもそうですし、食生活の改善がうまくいかない、

結局なんだかやっているようでいて成果が出ない事の特徴にもなってしまうのが

ストレスがかかった際に食べてしまうという事です。

特にNG食品はやはりドカ食いしてしまうと不妊リスクは高まってしまいます

 

マギル大学の70件の論文から19,470人分のデータを検討したメタ解析では

ストレスによって食べてしまう人の特徴は不安型の愛着形成にあったという事で、

関連性がある事がわかっています。(1)

 

なんだか妊活もうまくいかなくて生理がきたら、食べちゃえーとかなってしまったり、

ストレスがかかったときについつい食べてしまうのは愛着形成が不安型だからかもしれません。

誘惑や衝動性に打ち勝つにはセルフコントロール能力が高いことが必要ですが、

不安型の愛着形成をしてきているとなんだか自分に自信が持てず、いつも不安になったり

嫌われてしまうかもと、人の顔色を窺ったりばかりしてしまってストレスためてしまいがちで

衝動などにも弱くなってしまうからかもしれません。

 

不安型の愛着形成でネガティブ多く妊活ストレスに

何かとネガティブ要素に目が行きがちになっていつも不安を抱え込みやすい

不安型の愛着形成の人は、遺伝という部分もありながら、両親からの育てられ方の

影響もとても大きいのです。

愛着形成では幼少期の幼い頃の逆境が多いほどハイリスクになっています。

虐待やネグレクト、貧困、両親の不仲や離婚などはもちろんですが、なかなか自分が困った時に

良いサポートが得られなかったとか、不在がち、親から罪悪感を感じるような物の言い方を

されてきたなどでも愛着スタイルには悪影響がでてきます。

不安型の愛着形成の人は、ネガティブに気づきやすく不安を抱えやすい傾向にあります。

さらに、不安に対してうまく自分で自分をコントロールすることが苦手という特徴も

持ち合わせているのです。(2)

自分で何とかしようとしてもなかなか効果を得にくかったり、難しいという点もあります。

愛着形成へのアプローチは両親によっての関り方が変わる事が最も望ましいのですが、

妊活をしている今、幼少期や子供時代に戻って親から良い愛着形成のためのアタッチメントを

受けれれるように戻れるわけではありませんよね。

ただ、成人になってからも改善も期待できる部分としては、安心型の愛着形成スタイルの

人から安心感を得ながら人間関係を築き心の中に安心基地を作るというのも一つの方法です。

また自分の外見といった見た目に自信が持てる人ほど愛着形成もよくなる傾向があるため、

不安型の愛着形成を持つ人ほど肥満の傾向もでるようです。まずは自分の外見を妊娠しやすい

体型に整えたり、自分に自信が持てる様にムリなく取り組んでみるのも一つでしょう。

妊活中のストレスはとにかく大きくなり、さらにそれが悪循環を生んで不妊活になりやすいところから

妊活中はストレスケアができているほどいいのですが、愛着形成に問題がある場合は

特に注意しておきたいところです。

 

不安型愛着スタイルで不安が強いほど不妊リスクも大きい

愛着スタイルのARTの開始時の女性の知覚ストレスレベルに対する研究では(3)、

180人の女性を対象に、不妊の専門家との最初セッション後、一連の自己報告アンケートを行っています。

研究の結果では

・高齢者(人生の経験などの豊富さ)

・低い愛着不安

・人生における意味の高い知覚

・母親へのより大きな自己開示が

ストレス軽減に関連していることがわかりました。

 

自己開示できるように関わったり、回避剤の愛着を持っている場合など

安心した愛着形成の手助けとしてとストレス緩和のために仲介して

これらの要素を満たしながらストレス軽減して取り組めるように

専門家によってカウンセリングなどで関わっていくことの必要性が見出されています。

 

不安型愛着スタイルでは食行動でも衝動性が出やすいという点もあれば、

不安レベルが高くストレス度も高くなり、それにうまく対処ができないため

不妊リスクも高まって悪循環になりやすいです。早めに心理ケアも取り入れていきましょう。

 

参考文献

(1) 2018 Apr 1;123:410-438. doi: 10.1016/j.appet.2017.10.043. Epub 2017 Nov 26. Attachment and eating: A meta-analytic review of the relevance of attachment for unhealthy and healthy eating behaviors in the general population.

(2)Journal of Personality and Social Psychology, Vol 75(2), Aug 1998, 420-435

(3)Skvirsky V et al., Contributors to Women’s Perceived Stress at the Start of Assisted Reproductive Technology.

J Psychol. 2018 Sep 13:1-14. doi: 10.1080/00223980.2018.1471037.

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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