痩せたら妊娠しやすい!BMI基準値内へダイエットするポイント

痩せたら妊娠しやすい!BMI基準値内へダイエットするポイント

妊娠しやすい体になりたくて、ダイエットを今までにも何度も挑戦してきてはいませんか?

肥満と不妊との関係、ダイエットの必要性と、

一体どの程度、何キロぐらい痩せたら妊娠しやすくなるのかその目安をご存知でしょうか?

痩せる必要のない人が無理なダイエットをしたり、

体重を落とすばかりではかえって

月経障害や無排卵を招き起こしかねないのがダイエットです。

妊娠しやすくするために知っておきたい目安をご紹介します。

また、妊娠しやすさには『体型BMIだけでなく体脂肪率や脂肪の付き方も

関係』という事で紹介もさせていただいています。

 

痩せたらできる?痩せたら妊娠しやすい?

実はひとりめを出産後、6キロも太ってしまい今に至ってます。
体重のことはお薬で調整しているので問題ないって言われていますが・・・・
もうかれこれ2年以上も子供が出来ないので。
皆さんの中で、体重を落としたら排卵したとか、

妊娠したというかたがいらっしゃれば是非ぜひ、教えてくださ〜い。

引用 痩せたら妊娠したって方います??

 

現在、赤ちゃん待ちの状態なのですが、なかなか授かる事が出来ません。

身長161センチ、体重60キロです。
結婚前は54キロ位だったんですが、どんどん増えてしまいました…。
運動もがんばっているんですが、なかなか痩せられません。

今の体重だと、やっぱり妊娠は難しいんでしょうか。

引用 痩せたら妊娠しやすくなる?

 

中々妊娠しない原因が太っているせいなのか、痩せたら妊娠しやすいのか、

妊娠どれくらいできるようになるのか?という疑問を抱く方も多いかと思います。

1人目を産んだら、仕事を辞めたら、ストレスから食べてしまっていたら、

そんな何かがきっかけで太ってしまったという場合もそうでしょうし、

もともとの体形から肥満気味という方もいるかもしれませんね。

 

妊娠したいけれど、痩せるという事に対して、

なんとなく気が向かないのもあるかもしれません。

食べることがすきなのに我慢するのはつらいとか、ダイエットをすることにストレスを感じるとか。

ただ、体型と妊娠確率については研究での結果など多々たあので、

赤ちゃんを授かるには体型を適正範囲内にコントロールしていく事も取り組んでいきませんか?

 

本当に痩せたら妊娠しやすくなるのか

肥満女性が体外受精の治療を受ける前にダイエットをしたら治療成績がかわり

妊娠し出産しやすくなるのかどうかという事を比較している研究が発表されています。

(ヨーロッパ生殖医学会誌の電子版)

その結果、体外受精を受ける前のダイエットでは妊娠率や出産率が変わらなかったという

驚きの結果がでています。

18-38歳のBMIが30以上で35未満の肥満女性317名をランダムに2つのグループにわけ、

1日に880kcalの低カロリー食を3週間続けた後、2-5週間体重を安定させるというダイエット(平均9.44kgの減量)

に取り組んでもらったグループとダイエットなしで体外受精に臨んで比較しています。

その結果ダイエットグループでは29.6%が出産に至ったのに対して、

ダイエットなしのグループでも27.5%が出産に至り、出産率に大きな違いがでていません。

しかし、ここだけでダイエットは必要ない!と思ってはいけません。

自然妊娠で出産に至った割合においては、ダイエットグループでは35.6%だったのに対して、

ダイエットなしのグループでは9.5%だったとその後に大きな違いを見せています。

 

痩せたらこんなに不妊で悩まなくなる?

痩せること、適正体重へむけてダイエットに取り組んだ結果妊娠しやすくなったという

研究報告があるように、肥満だと不妊リスクが高まって、妊娠しにくく妊娠までに

かかる期間が延びより深刻に悩まなくてはいけなくなっていってしまうという傾向がわかります。

 

デンマークでの研究調査によると、子どもを望んでから妊娠するまでの期間について

調査したところ、 夫婦ともに肥満の夫婦は標準体重の夫婦に比べて、

妊娠するまでに約3倍の期間がかかっており、不妊期間が長く悩んでいます

肥満が体外受精の成功率にも影響を及ぼすという結果もあります。 イギリスの大学の調査では、

BМI(体格指数)が25以上の女性は、25以下未満の女性に比べて、

体外受精時の妊娠率がおおよそ30%低いことが分かったようです。

 

さらに、体外受精でもアメリカでの研究報告では

BMIが30を超えると、1周期当たりの体外受精の妊娠率は3%にまで低下してしまうそうです。

通常の体外受精の妊娠率が25%程度あることを考えるとかなり低くなってしまうようです。

 

妊娠しやすくなりたい、不妊で長く悩みたくないという場合は、

標準体重にとどまるよう体の体形を調整して日々の生活習慣を整えなおすことの必要性が見えてきますね。

 

ダイエットすると自然妊娠率は高まる

ダイエット女性

自然妊娠で出産に至った割合においては、ダイエットグループでは35.6%だったのに対して、

ダイエットなしのグループでは9.5%だったとその後に大きな違いを見せている点に注目です。

ダイエットに取り組むと4倍近く自然妊娠の妊娠確率が高まっています。

 

短期間でのダイエットに取り組んですぐでの体外受精での治療成績には大きな影響を与えていないものの

その後の自然妊娠率には大きな違いが出ており、体外受精なども時間の経過とともに

妊娠率に違いがでてくる可能性があることが指摘されています。

負担が軽く、自然に近い方法で妊娠することを目指すのであれば、ダイエットをし

体をより良い状態に整えることは有効であり非常に重要になっていくと言えるでしょう。

妊活は年齢とともにどうしても妊娠しにくくなっていってしまい、

妊活期間も長くなります。そのため、短期間で妊娠するという事よりはある程度時間が

かかる事も予測できますし、その間に少しでも妊娠しやすい状況を整えていくこと、

妊娠してからのリスクを減らし安心して出産できる体つくりを目指していくことが大切です。

 

 

どうして太っていると不妊に良くないの?

ダイエット誘惑女性

太っている肥満状態では、不妊の原因を作りだしてしまいます。

いったいどうして太っているとよくないのでしょうか。

体の脂肪組織の中では、

卵胞ホルモン(エストロゲン)という女性ホルモンが作られます。

ふとっていると、脂肪組織が多いわけですから、

そこで作られる卵胞ホルモンも多くなります。

本来でしたら、この卵胞ホルモンは卵巣で作られるもので、

排卵に重要な役割を果たしています。でも・・・・。

太っている人の場合、なんと!!

脂肪組織で卵胞ホルモンが作られるため、

同時に卵巣から分泌される卵胞ホルモンが抑制されてしまうんです(驚)

なので、月経周期に悪影響がでたり、排卵が抑えられてしまいますよね・・・

こんな風に、肥満は排卵・月経に悪影響を与えてしまっているのです!!

妊娠しやすい体にするには、ホルモンバランスや月経が整いっているのは必要な条件となってきます。

 

肥満だと排卵障害・流産率も高まる

肥満だと、標準的な体重の女性に比べて体外受精を受けて妊娠した後の流産になるに割合がなんと

2倍にもなることがイギリスの研究でヨーロッパ生殖医学会で発表されています(1)。

また、肥満であると排卵障害などんリスクも高まってしまいます(2)。

肥満は子宮内膜の環境も良くない状態にしてしまうとされ、

肥満である人の不妊に関わるメカニズムは単純ではないものの、

レプチンというホルモンが関わっている事が指摘されています。

肥満だと、バレンシア大学の研究によると(3)子宮環境を悪くしてしまうという事です。

女性から卵子の提供を受けて体外受精を受けた2656名の女性の体重と治療成績を調べた結果、

BMIが高いほど妊娠率が低下することが分かったのです。

BMIが25以下の女性では、20週以上妊娠が継続した確率は45.5%だったのに対して、

BMIが25以上の女性の妊娠を継続した確率は38.3%でした。

また流産や子宮外妊娠とも肥満の関係はあったようで、適正な体型になるほど

妊娠しやすいといえます。

 

妊娠しやすい体型とは?

ガッツポーズ女性

世界中どこの地域でも、太っていてもウエスト/ヒップ比率の低い女性の方が、高い女性よりも魅力的だと見なされている。

魅力的なだけではなく、若さと生命力をかんじさせると人々は答えた。

引用『男はなぜ新しい女が好きか?』

 

この好みはただの流行ではない。ウエスト/ヒップ比率が小さい女性は、大きい女性よりもおおむね受胎能力が高いのである。

引用『友達の数は何人?』

 

ある女性のウエスト/ヒップ比率が小さければ、すでに女性ホルモンの分泌が活発になっていることがわかる。

一方、既婚女性で比率が大きい場合は、その女性がすでに妊娠しにくい身体になっており、

たとえ妊娠できても高齢出産になることを意味している。

出典:『女と男のだましあい』

ある女性のウエスト/ヒップ比率が小さければ、すでに女性ホルモンの分泌が活発になっていることがわかる。

一方、既婚女性で比率が大きい場合は、その女性がすでに妊娠しにくい身体になっており、

たとえ妊娠できても高齢出産になることを意味している。

出典:『女と男のだましあい』

 

体重の多さ、少なさは妊娠しやすさ・不妊に関係してきます。

太り過ぎたり、やせ過ぎたりすると、妊娠しにくくなるとされています。

 

なにをもって太り過ぎ、やせ過ぎと言うのかはBMI(体格指数)という身長と体重から

計算する体型を目安にしていきます。

1994年にWHOで定めた肥満判定の国際基準です。

BMIとは体重(kg)を身長(m)の二乗で割り算出します。BMIが18.5以上25未満が普通体重

されています。不妊の関係については米国ハーバード大学による12万人の女性看護師を対象にした

「看護師健康調査」(1976年より開始)によるとBMI20-24の間が

妊娠に適したゾーンと報告されています。

 

そして、男性から最も魅力的に思われるのは、進化論から見た女性の体型とモテについての関係を調べた

中国科学院のGuanlinWang氏率いる研究チームによる研究が参考に(4

中国、イラン、モーリシャス、オーストリア、リトアニア、イギリス、ケニア、モロッコ、

ナイジェリア、セネガルの10カ国、計1,327名を対象におこなわれたました。

それぞれ異なる21の体型の女性の写真をみせ、その魅力を測定するといった調査の結果、

性的に魅力であると思ってもらえるのは、BMI19でした。

男女ともにもっとも魅力的と評価されそれは、若さによるものであると

しています。若さが生殖能力の高さに直結しているという点が魅力になっているのもうなずけます。

 

そして、受胎能力と体の体形より、ウエストとヒップとの比率がポイントで0.7の女性

男性からはとても魅力的にうつっていたのです。

女性ホルモンの分泌と、健康度、受胎能力は体型であるBMIやウエストとヒップとの差にも

あらわれ出てきてそれを男性は見抜いていて魅力を感じているといいます。

 

どうして太るのかのメカニズムから見た不妊

どうして太るの?運動していないから?食べ過ぎだから?何が基準で太るのか

それは、人が痩せたり太ったりする直接的な基準となる値は、糖質の摂取量で決まるのです。

もともとサルなどから進化してきた頃は肉を食べてきたことにより脳が発達してきました。

でも太ってはいません。歴史を見れば、農耕を行うようになったことから太るという事が始まりました。

人間が太るのは脂肪を摂取したときではなく、炭水化物を摂取したときです。

肉などを食べたり油を摂取していても太りません。炭水化物(糖質)を摂取しなければ、

食物を即エネルギー化すると同時に脂肪に変えて体内に蓄積すべき糖質が存在しないため、

食べた食事に含まれている脂肪分と、もともと体内にあった皮下脂肪や内臓脂肪をエネルギー源として

利用し消費していってしまうからです。

糖質のとり過ぎが結局は太るもととなっているのです。

そしてこの糖質は、不妊リスクを高めることが様々な研究で分かってきています。

ハーバード大学での8年にわたる17,544名を追跡した研究でも、

精製度が低い穀物の摂取(血糖値を高める糖質の摂取を控えている)は

排卵障害になるリスクを66%改善し不妊リスクを27%低下させる生活習慣の1つに入っています。

 

糖質をとっていると太りやすく、卵子も劣化する

妊活悲しむ女性

糖質をとり、血液中の糖の濃度が高まり、そこにタンパク質がさらされていると、

糖化によって卵子が老化してしまうことをご存知でしょうか。

糖化とは、タンパク質が糖と結合して変性してしまうことです。

これは血糖値が140〜160mg/dL以上になると起こると言われています。

タンパク質と糖が結合し、コゲてしまうイメージです。

卵子もタンパク質でできているため卵子が糖化してしまうと、糖化は老化と意味しますので、

卵子の質の低下に直結します。この糖化した産物をAGEと言いますが、この濃度が高いほど

妊娠率が低下するという報告があります。

実際に体内で糖化が進むと、卵巣機能の低下や、体外受精の成績が低下してしまうという事につながっています。

また、糖のとり過ぎが体内では脂肪に置き換えられ太っていく仕組みがありますので、

糖質の摂取が多ければ太ってしまうという事です。

 

糖控えて妊娠率を高める

糖質をある程度制限した食事が非常に有効と言われています。

主食はいつもの半分に、おかずはいつもの倍食べるくらいの感覚が

エネルギー不足にも陥らず、効果を期待できる糖質制限食になります。

おかずと言っても、揚げ物などは控えましょう。

糖化を予防するしAGEの吸収を抑え、

血糖値の急上昇を防いで高血糖の状態が長く続かないようにすることが大切

と言われています。そのためには血糖を140mg/dl以上に上げないことです。

糖質制限は病院など医療機関でも用いられているダイエット方法であり、

妊娠しやすさに働きかけてくれるため、役立てていきたいですね。

 

低糖質で高たんぱくが体外受精で妊娠率4倍に

妊娠した女性

アメリカ産科婦人科学会(ACOG)によると、一日の摂取カロリーのうち、

どんな栄養素から総熱量を摂取しているかによって体外受精における

妊娠率に違いがあることが報告されています。

タンパク質から熱量が25%以上・糖質からの熱量が40%以下の食事をとっているという女性は

タンパク質から熱量が25%未満・糖質からの熱量が40%以上の食事をとっている女性と比べて、

なんと体外受精における妊娠率が4倍に増加していました。

 

つまり主食となるごはんやパンや麺類などを控え、メインのおかずとなるような

タンパク質(魚や肉、卵や豆類乳製品など)の摂取量が多いということ、

血糖値が安定するように食物繊維が豊富な野菜や果物などの摂取があることがポイントになることが

伺えます。

 

 

地中海式ダイエットスコアに注目

地中海式ダイエットスコアとは、

1993年にOldwaysは、USDA独自の食品ピラミッドに代わるより健康的な代替手段として、

Harvard School of Public HealthおよびWHOと共同で、地中海ダイエットピラミッドを作成しました。

地中海式ダイエットはとても健康度をたかめると世界的にも人気が​​あります。

また不妊体質を改善したり、妊娠率を高めると注目を浴びています。

食事のパターンを地中海式のものに変えていくという簡単なものです。日々の献立のかで、どんなものを食べていくか、

地中海式メニューをどのように形作るのかは自分で判断していきます。

上記の地中海式ダイエットのピラミッドは、あなたが地中海式の食事を心がけていく際の

参考になるものでしょう。

 

Mediterranean Diet | Oldways

 

ピラミッドの下部にあるもの程高い頻度で摂取していくようにします。

上部にいく程、食べる頻度は控えることが好ましいとされています。

穀物、野菜やフルーツ、オリーブオイルなどは毎日、

鶏肉や魚介類や卵などは週2~3回、鶏肉以外の肉類は月1回摂取するのが望ましいとされています。

 

地中海式食事法の特徴

地中海式の食事は、肥満を防止、心疾患を減らしたり死亡率を減らるという健康面からも

とても注目されている食事です。もちろん、妊活中の体作りにもとても役立つ食事方法でしょう。

  • パンやパスタなどの全粒粉の穀類を多く取る。
  • 野菜や果物を毎日食べる。
  • ナチュラルチーズとヨーグルト乳製品は毎日。
  • 毎週、豆やナッツとイモを取る。
  • 油はオリーブオイルを毎日。
  • 食事と一緒に適量の赤ワインを飲む。
  • 赤身の肉(牛と豚)は月に1回程度まで。
  • 鶏肉、卵、魚介類は週に2回程度ほど。

 

このピラミッドを見れば分かって頂けると思いますが、

地中海食ダイエットスコアには「これは食べてはダメ」というものはありませんので、

食べる頻度に留意すれば、これダメと負担感を感じすぎない点でもよいでしょう。

これならばストレスをためずに、無理なく続けることも妊活中の食事では大切でしょう。

お菓子などは月に1回程度がよいという頻度。

食べてもいいけれど、回数の頻度はやはりご褒美程度にとどめていくことが良いのでしょうね。

 

 

肥満の場合、不妊女性は10%の減量がカギ

体重計に乗る女性

ダイエットが必要な場合、BMIという体格指数を目安にしたりします。

そのBMIが25以上の過体重や肥満の不妊症女性の場合、

体重の10%の減量を行うことで妊娠率や出産率が改善されることが

アメリカで実施された試験で判明されています(5)。

 

BMIとは

 

考える 女性

BMIとは肥満度をあらわす体格指数のことで、

体重(kg)を身長(m)の二乗で割ることで算出します。

日本肥満学会の基準は以下の通りです。

 

低体重(痩せ型)     18.5未満
普通体重 18.5以上、25未満
肥満(1度) 25以上、30未満
肥満(2度) 30以上、35未満
肥満(3度) 35以上、40未満
肥満(4度) 40以上

 

健康診断でもチェックされる項目のため、

あなたも一度チェックしてみるとよいでしょう。

理想のBMIは 22 とされています。

これは、一番病気になりにくいとされる体形ですが、

やせ願望が強く、細い方がキレイ、

現代ではモデルさんのようにもっと痩せていたいと思うばかりに

この体形はややぽっちゃり体形と判断されるくらいなのかもしれません。

平成28年「国民健康・栄養調査」の結果をとりまとめ、公表したものでは、

全国のBMI平均値は、男性が23.8、女性が22.6となっていました。

 

10%ダイエット目標達成後の妊娠率

スタンフォード大学病院に通院するBMI(肥満度)が25以上(過体重や肥満)の

不妊症患者は、10%の減量を目標に、

食事の摂取カロリーを減らし、

1日30分を上限に週5日の運動するという生活習慣改善のためのカウンセリングを受け、

その後、1年半に渡って、毎週、電話やメールのフォロー、毎月面談を受けました。

その結果、10%以上のダイエット目標を達成した方は、

88%が妊娠、71%が出産に至りました。

一方でダイエット目標の10%に満たなかった女性では

54%が妊娠、37%しか出産に至りませんでした。

 

赤ちゃんが欲しい肥満の不妊症女性にとっては、

10%の減量は、妊娠しやすい体につながるとされる目安であることが

はっきり示せたといえるでしょう。

また、出産率も改善されることも示され、妊娠したけれど流産では、

嬉しさ以上に大きな悲しみを味あわなくではなりません。

肥満の場合は、10%の減量が大切だといえるでしょう。

 

妊活を始めて太ってきてはいませんか?

はてな疑問

妊活をはじめてから、太ったという方は決して少なくはありません。

日本では、肥満よりもやせも深刻であるといわれてはいるのですが、

BMIが25以上というと案外該当者が少なくない数値ともいえます。

実際に、妊活を始めてから、特に不妊治療を始めてから

体重が増えた、痩せにくいという方は多いです。

ホルモン療法を行ったり、ストレスの影響が大きいといえるでしょう。

過体重では、妊娠しづらくなるだけではなく、

妊娠合併症や出産時のリスクが高まります。

適度な体型をキープしておくことは大切といえるでしょう。

 

オキシトシンにダイエット効果あり

絆のホルモン、愛情ホルモンさらには、早く産むという意味のあるオキシトシン。

このホルモンは乳汁分泌にも関わったり、社会行動にも影響がでるホルモンですが、

このオキシトシンにダイエット効果があるというのです。

太っている事、肥満は不妊リスクを高めますよね。

特に重度の肥満の場合は男性だと無精子症や、女性では反復性の着床不全などのリスクも高まってしまいます。

このホルモンの注入で優位に体重は減量しさらに皮下脂肪だけでなく内臓脂肪も減ってしまったという

マウスを使った研究よりご紹介(6)。

10日間オキシトシンを投与されたマウス郡は生理食塩水投与のマウス郡より

有意に体重が減少しさらに皮下脂肪だけでなく内臓脂肪が15~20%も減っていて

更に高脂肪食によって太らせたマウスほどその効果が高く出たといいます。

オキシトシン分泌には、スキンシップやマッサージが効果的になります。

夫婦でスキンシップをとり、マッサージし合う事で、ダイエット効果も高まって

しまうのですからすごいですよね。これは妊活に取り入れない手はない気がします。

 

1日わずか15分で10%のダイエット効果あり

ダイエットはしたいけれど運動が苦手という方向けに、1日にたった15分だけで、

体重が確実に10%減るというすごい根拠がある方法のご紹介です。

メタ分析でもその効果が確認されているというものです。

バーモント大学をはじめとする最近の研究で、食べたものについて書き出すことで

減量効果があるというもの。

この記録はどのぐらい細かく書き出せばいいのか、1日にどれぐらいの時間を使って記録すれば、

体重の減少効果があるのかということまで調べています。

140人の男女を対象に体重の増減と食べたものを記録してもらっています。

最もダイエットに成功したグループは、半年後に体重が10%も減っていました。

最もダイエットに成功したグループが記録に使っていた時間は1日にわずか15分だったのです。

自分が食べたものは何だったかを振り返り記録するだけで、

半年で10%も体重が減ったということです。しかも、ただダラダラと15分かければ

良いわけではなく頻度もポイントになります。もっともダイエットがうまくいった人の記録の頻度は、

1日に2.7回程度だったため、ご飯を食べた後に記録することで、冷静に自分の食行動を振り返り

暴飲暴食なども無意識に防げていかれる効果があるのでしょう。

 

ダイエットの際の注意点

こちらの研究でも行われていますが、目標体重を決めそれに向かって

食事のコントロールに加え、運動を取り入れる事

そして専門家によるカウンセリングサポートを受けていた点が重要になてきます。

ダイエットの必要性がわかっていても、早く妊娠したいばかりに

極端に体重を減らすためにカロリー制限をしたり、栄養不足に陥るリスクも高まってしまいます。

カロリーを制限しても、栄養が足りていなくては妊娠しにくい状態は維持されます。

過度なダイエットは当然無理がたたって、今度はリバウンド現象を引き起こしてしまいます。

妊娠しやすくするためには、専門家のダイエットサポートや

継続的なフォローが非常に重要で、妊娠率・出産率に影響をあたえてくるといえるでしょう。

 

 

 

不妊に関するお悩みご質問にご丁寧にお答えしていきます。

不妊症

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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