不安で眠れない時もある不妊 卵子のためにできる対処法

不安で眠れない妊活 卵子のための対処法

不妊で悩む女性につきものの、精神的なストレス「不安」があります。(1

この不安は睡眠障害をも引き起こしやすく、不安で眠れない、

眠れないから妊娠しにくくなってしまう。

生殖ホルモンの分泌も減ったりして、卵子の成長や子宮環境にも影響がおきてしまいます。(2

もともと不安症な方は特に気をつけていきたいのがメンタルケア。

そうでなくても妊活のストレスはかなり女性を困らせていて、

睡眠を妨げてしまいます。

不安で眠れない時はどうしていったらよいのか見ていきましょう。

 

どうして不安があると眠れなくなるの?

私たちが眠りについていくためには、眠るための仕組みに応じた生活を送ることが必要です。

眠りのための仕組みとしては主に3つあります。

安心した精神状態になったら睡眠に入るという仕組み

肉体的に疲れたから眠るという仕組み

夜、暗くなったことにより眠るという仕組み(サーカディアンリズムの利用)

 

これらを満たすことで、心地よく眠っていくことができます。

そのためこれらの条件を満たせなくなると眠りが障害されてしまうようになります。

そのため、精神的に不安定になり、不安を抱え

いろいろ考え込んでしまうと脳の中では興奮した状態となってよく眠れなくなってしまいます。(3

 

不眠と不妊の関係

眠れない事によってより不妊になってしまうという事は聞いたことがありませんか?

私たちの体は寝ている間に修復・回復をさせています。

寝ている間に出る成長ホルモンやメラトニンといったホルモンによって

細胞が劣化してしまう部分を修復したり回復させています。

そのため、卵胞液中のメラトニン濃度が高い女性は卵子の質も高く、

採卵できる卵子の数も多いといわれています。

卵子の質の劣化が受精しにくさやその後の着床しにくさにもつながり

妊娠率を低下させていってしまいます。(4

また、睡眠が不足する事や継続した睡眠がとれない事で、

体の中の炎症や免疫にも影響がでてきてしまいます。それによって

子宮内膜症などはより悪化してしまったり、受胎能が低下してしまいます。(5

 

眠れないと思うとさらに不安が高まってしまう

眠ろう、眠ろう、早く寝ないとと思うほど焦る気持ちが出てきてかえって

寝付きにくくなってしまいます。

不安で眠れないと、不安を抱えやすいのと同時に焦りやすさも持ち合わせるので

眠ろう、眠ろうとしない事です。

できるだけ睡眠時間に合わせてリラックスできるように

調整していってあげる事を行っていきましょう。

まずは、呼吸を整えてあげること、あまり興奮しなくてよいように、

落ち着くような音楽を聴き、ネット検索を避け手軽に楽しめる小説などの読書などもおススメです。

不妊で悩む女性は不安になるため、返ってネットで検索しては妊娠しやすくするためには

といったことを調べようとするのですが、同時に同じように不妊で悩んでいる人のブログなどを

訪問しては様子を知りたくなってネットサーフィンをしてしまいがち。

安心するために色々知っておくことで、未来に備えようとする不安解消法なのでしょうが

これがかえって不安の素をつくっていってしまいます。

 

不安で眠れない時の対処法

不安についてまずは対処してみましょう。

不安というのは心の中で起きていて、形や実態がないものです。でも放っておくと

体には害を及ぼしてしまうのですからすごい怖いものです。

放置すること、対処できないことが怖いのですが、必要なものでもあり

お付き合いできるようにすることが大切です。

日々のリラクゼーションスキルの習得や、心理的介入カウンセリング、

も妊活ストレスの軽減や妊娠の手助けに有効なものになっています。

 

また、抱えている不安を受け入れ、整理し、手放していく、

このステップで、不安に対処していきましょう。

 

不安を受け入れる

まずは、何が不安なのかを受け止めてあげる事から。

いったい何が不安?自問しながら心の中から浮かんでくる答えを

そのまま受け止めていいてあげましょう。

 

不安を整理する

不安に思ったいる事を紙に書き出して整理する。

紙に書いたって問題が解決するわけない。そう思うかもしれませんね。

紙に書いたからと言って抱えている問題は解決はしませんが

心の中で不安についての整理がつくようになります。

そして、どうして不安になるのかその理由まで書くようにしましょう。

 

不安を手放していく

抱えている不安が絶対なものだと思っているからより不安というものが増大します。

自分の思っている判断が正しいと思いこむから苦しくなります。

でも、本当にその不安にさせていることが絶対なのかを検証してみましょう。

それって本当?絶対?必ず?100%なの?

ちょっと問いかけてみると、自分が不安になっている事に対し確実性という点では

曖昧さをのこしますよね。

そう思えれば、その不安を抱えていて良いことはあるでしょうか?

不安を持っていてもいいことは起こらないわけですからできるだけ

手放して解放させていってあげる方が安心できるようになります。

そして抱えている問題の解決に向けたことを考えていった方が前向きになれますよ。

 

疲労に合わせて休息をとろうとして睡眠に入る

体がある程度活動し疲労がたまってくると、休息をとろうとして眠たくなってきます。

日中にある程度体を動かしておくことも、心地よい睡眠へとつながり

生殖機能をはじめ体の色々な器官の修復や機能回復が望めます。

 

健康的である事が妊娠しやすさに直結するのですから、

活動と休息のバランスをとるように、日中は適度に体を

動かし運動を取り入れ、またオーバーワークも控えめにしていきましょう。

 

夜になると眠る仕組みをいかす

暗くなると眠くなるのは、メラトニンという睡眠を演出していくホルモンが

分泌されるようになるためです。体の中の体内リズムに合わせ、

睡眠のサイクルが出来上がっていくため、

規則正しい生活を送る事も大事な習慣といえますね。

日中に太陽の光を浴びておくことで、夜暗くなってメラトニンの分泌が始まります。

そのため、昼間は外で活動し、夜は眠るというサイクルが自然な形ということになります。

そのため、夜にテレビを見たりスマホやメディアの閲覧などは目から光が入り

体内時計のリズムを乱してしまうようなものです。

 

妊活ストレスを何とかしておこう

妊娠できないストレス抱えていることで、ストレスも感じす事による

排卵障害・月経・不妊ともより関連してしまいます。(6

またストレスによる睡眠障害がさらに不妊とも関連し合ってしまいます。

そして、その連鎖がずっと続いてしまいます。

そして、アメリカ生殖学会では不妊症をただの生活の問題としていません。

妊娠できないという事は、かなり心身ともにひどく衰弱を招く可能性が

あり、重要な生命活動であるため、見過ごせないものとして捉えています。(1

 

 

まとめ

不安がある事で眠れなくなってしまうため、眠りについていかれるよう

取り組める対処法を行っていくとともに、

眠りにつくための仕組みを活かし、日中は活動量をふやし、

不安を軽減するような食事にも気をつけ、

規則正しい生活も心がけるようにしましょう。

 

不妊の悩みや問題は複雑にこじれてしまっているケースが多く

頑張れば頑張るほど空回りしてかえって悪循環にもなりやすいため、

不安が強い時は一人で対処しようとせずカウンセリング相談も大切です。

 

参考文献

(1)Women’s Health Psychology Volume 9. Health Psychology IV. HEALTH PSYCHOLOGY ACROSS THE LIFE SPAN https://doi.org/10.1002/9781118133880.hop209021

(2) 1992 Jun 16;45(1):1-8.Stress and human reproduction.

(3)Sleep Med Rev. 2015 Aug; 22: 78–87.Published online 2014 Oct 18. doi: 10.1016/j.smrv.2014.10.005

(4) 2008 Apr;44(3):280-7. doi: 10.1111/j.1600-079X.2007.00524.x.Oxidative stress impairs oocyte quality and melatonin protects oocytes from free radical damage and improves fertilization rate.

(5) 2004 Dec;1034:300-15.Endometriosis and inflammation in infertility.

(6) 1999 Jun;84(6):1768-74.Clinical review 105: Stress and the reproductive cycle.

 

この記事の著者

保健師・看護師

岡田和子

山梨医科大学卒業、看護師・保健師国家資格取得。 NPO法人日本不妊カウンセリング学会所属。
病院や企業にて心と体の健康管理に12年従事した後、不妊カウンセラーとしてパーソナルカウンセリングを行う。

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